飛騨牛表示偽装 社長一転、従業員に指示認める 朝日6/23
http://www.asahi.com/national/update/0624/NGY200806230012.html
要件を満たさない格下の牛肉をブランド和牛「飛騨牛」として売るよう、従業員に指示していたことを認めたことが分かった。これまでは「(偽装は)従業員がやった」などと否定していた。
テレビカメラがまわっている前での、社長と従業員の口論は迫力あった。
結局、労使の関係がうまくいっていれば不正も「表沙汰」にはならなかった、と思う。
実際「表」に出せない闇の事情はどこにも山ほどある。
バブル崩壊、不景気加速で人件費削減の大鉈が振るわれ、美しい「御恩と奉公」の関係が「破綻」した。
決して「きれいごと」ではない企業活動では、いろいろなお家の事情がコンプライアンス違反、モラル違反に直結している。
法令順守(コンプライアンス)という、より上位の優先させるべき原則という大義名分を入手すれば、
報われていない、恨みを抱えている従業員が「行動」に打って出る確率は高い。
今まで「良し」とされてきた企業への滅私奉公、忠誠心はあっさりと捨て去られていく。
虐げられた領民が、悪家老、悪代官の不正を、より上位の権威である水戸黄門に訴え出るような展開。