大河功名が辻「開運の馬」

山内一豊と千代―戦国武士の家族像 (岩波新書 新赤版 (974)) 鉢の木 (日本の物語絵本)

 5月28日放送分で有名な逸話が取り上げられる。

 ステラ等の予告によると、信長の正室濃姫が絡んでオリジナルな展開になるようだ。

 濃姫が身分を告げずに、一豊夫婦の馬を巡る話に関わり、その賞揚の手助けとなる。

 
 この濃姫の位置は「謡曲鉢の木」の最明寺入道(北条時頼)に比定されているような。
 もし最明寺入道が本当に廻国していたとしたら、大河の濃姫のように、それは自分捜しの旅になったかもしれない。

 道元の鎌倉行きは、「関東執権従五位上行左近将監平朝臣」という権力者に接近するためではなく、「北条五郎」という二十一歳の青年を救うためであったと思います。
日本中世史アーカイブス細川重男氏コラムよりhttp://jparchives.sakura.ne.jp/column/db/dohgen_tokiyori.html

 後世の創作かもしれない「開運の馬」の逸話だが、*1お馴染みの筋書きをなぞるだけでも、かなり盛り上がる。

 長い間好まれ、語られてきた逸話にはすごいパワーがあるような気がする。

*1:ステラ童門冬二氏の解説には「新井白石藩翰譜」が初出と書いてあった。