マニアとマニア以外
本を毎日店で眺めていると、ついつい感覚が一般のお客様とかけ離れていくことに気が付かない。
どうしても毎日の仕事に流されて、頑なになっていく自分に、ハッとすることもしばしばだ。
外の空気を吸って、常に新鮮な感覚を持ちたい。
お客様でもマニアックな方は、自分にストライクな本を探す嗅覚がすごく発達している。どんなに目立たないところにある本でも鋭く探し当てレジに運んでくれる。
ところが、多くの一般的なお客様は、どんなに分かり易く陳列しても、望んでいるであろう本にたどり着いてくれない。本を探すことを、初めから苦痛のように感じているらしい。
マニア客と一般客の差は大きくなるばかりのように感じる。
本を探すことが苦痛ではなく、楽しみになるような陳列の書店になりたい。