「書店員は本のスペシャリスト!」じゃないな。

 「本屋大賞」の認知度が高まり、「書店発のベストセラー」というキャッチフレーズもあちこちで見かけるようになった。

 これらは新しい販売のための「仕掛け」とも言えるし、現に効果を挙げつつある。
 しかし質の高いスペシャリストといえる書店員が増えたとは思えない。
 私も含め、場の雰囲気に流され自分が本のプロと思い込んじゃっている「なんちゃって書店員」*1も多い。

 書店員だからといって多くの本を読破しているわけではないし、本が溢れる中にいることによって逆に、
「お客様の本に対する素直な気持ち」から遠い存在とも言える。

 「本のソムリエ」を気取るより、本という話題で話が出来る近所のおじさん、おにいちゃんでありたい。*2

*1:なんちゃってレーサー「エンジン」じゃないよ。

*2:ほとんど「おじさん」と呼ばれているけれど、ときどき「おにいさん」とも私は呼ばれたりしている。