紀伊國屋書店とふるほん文庫やさん

 紀伊國屋書店は絶版品切れ文庫の専門店「ふるほん文庫やさん」と提携、「Kinokuniya BookWeb」および各店舗にて古本(絶版品切れ文庫)を販売する。新刊書籍販売店と古本書店との提携は極めて異例。http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0410/21/news062.html



 書店の現場で仕事をしていると、「品切れ本や、絶版本、昔の本が扱えたらいいのに。」と思うことがしばしばだ。
 お客様に「もう絶版で入手困難です。」ということが残念でしょうがない。「求めている客がここにいるのに。」


 この記事にあるように、

ブックオフなどを始めとした新古本業者の台頭もあり、バブル崩壊後、出版不況が叫ばれて久しいが、旧来、新刊書籍販売店と古本書店は犬猿の仲。こうした提携は極めて異例のことだ。

という認識があることも残念だ。「新書店は太陽、古本屋は月」はお互いを認め合った対等な関係ではないような印象を受ける。


 私は、どうしても絶版品切れ本が欲しいというお客様には、古本をボランティアのつもりであちこち探し回って届けている。そんな書店員は多いのではないか。
 本が欲しいという思いは、新本も古本もいっしょだ。

 でも本当は、個人的に本を探すことに楽しみを覚えているだけだけど。