さらば図書券　発売４０年余　来秋からカード移行

　いよいよ来るべき時がきた。
　日本図書普及株式会社も、図書券売り上げ金の運用に目途が立たない状況から、コスト削減、ロス消去に大きく動き出した。
　ブックオフ相手の「図書券事件」も影響している。

　ワリを食うのは図書券利用者と中小書店だ。まだまだ紙の券は支持されている。紙とカードの発行枚数を比較すれば一目瞭然だ。発行額はいまだに図書券が約七割を占める。

　にもかかわらず、カードに移行するのは図書券利用者の事情ではなく、発行する側の事情によることは明白だ。これほどお客様を馬鹿にした行為があるか。