消費税は25%、所得税は平均すれば約50%、投票率80%、満足度90%

 新潮社の季刊誌「考える人」2004年夏号のコピーが眼を引いた。
  http://www.shinchosha.co.jp/kangaeruhito/

 デンマークの暮らしを取材した特集だ。

税金はたしかに高い。しかし、高い税金がきちんと運用されていれば文句はない、という考え方。福祉、教育、医療にほとんどお金がかからず、失業や老後にもまったく心配のない現状の制度が維持されている限り、「重税」はやむを得ない、と認めているのです。

 まさに日本と逆の状況。
 お国柄もあるし、真似できるとは思わないが、こんな国もあるということを知っておきたい。

 他にも長閑な雰囲気の特集が続く。ほっとする気分だ。張り詰めていたものが落ちていくような。

 「考える人」には、養老孟司氏、坪内祐三氏、梨木香歩氏、齋藤孝氏 、河合隼雄氏らおなじみの執筆陣がそろっている。
 新潮社らしさがおおいに発揮された雑誌だと思う。
戦国の山城をゆく ―信長や秀吉に滅ぼされた世界 (集英社新書) 古城の風景 1





 同じ新潮社のPR誌だけど月刊「波」の連載、宮城谷昌光/古城の風景はいい。
いつも楽しみに待っている。
 集英社WEBコラム「戦国の山城を歩く」みたいに、単行本化がまちどうしい。