フジテレビ「忘文」がいい。

 

「忘文〜わすれぶみ〜」 それを読むと日頃の憂いを忘れさせてくれる文…
    中国の故事「忘草〜わすれぐさ〜」に由来しています…

 稲垣吾郎SMAP)を起用し、名文や手紙を朗読する15分のプログラム。
  http://www.fujitv.co.jp/b_hp/wasurebumi/

 とかく押し付けがましくなる読書への誘いを、優しくわかりやすく演出していると思う。

 夏というと読書感想文→名作の押し付け→読書嫌いという図式が定型となって久しい。
 「夏休みは時間があるのでまとまった読書ができる」なんて逆に引いてしまう。
 だって暑いし、周りに人は多くてうるさいし、他に楽しみはたくさんあるし、やっぱアウトドアだよね。

 そんな夏に読書する気持ちが芽生えるには、心地よい雰囲気の演出に拠るしかない。
 涼しい木陰や縁側、別荘や図書室なんていい。そんな環境が手に入らないときフジテレビ「忘文」はテレビで手軽にちょっとだけいい雰囲気が感じられる。
 名文が短く紹介されているのもいい。字幕だし朗読してくれるし。

 NHK「名作をポケットに」
http://www.nhk.or.jp/meisaku/
も名作をモチーフに非日常的な旅の空間に誘ういい企画だと思う。