怒る客、怒る店員

 毎日クレ−ム、苦情、批判の声をお客さんから聞かされる。
 怒られるのが仕事だ。いちいち腹を立てては居られない。でも明らかに昔よりみんな切れやすい。我慢がなくなった。こっち店員側もそう。
 筋道立てて丁寧に笑顔で説明すれば、だいたい収まりがつく。

 しかし、何の理由もなく、ただただ怒るために来る人もいる。きっと鬱憤をぶちまけたいのだろう。こうゆう類には、何も通用しない。
 はけ口として書店は都合がいいらしい。 確かに他の店より入りやすいし、ものを聞き易い。ずっと居てもおかしくないし、何も買わなくても変じゃない。

 ただこっちも人間なので、つい相手の怒りの着火点に、タイミング良く火を点けてしまうことがある。爆発的に燃え広がることもある。怖い。
 タイミングを測って、気持ちよく買い物してもらうよう努めるのが接客なんだよね。