倫理の崩壊=モラルハザード?

 企業など組織でのモラルの低下が問題になっている。
組織ぐるみで反社会的行為が日常的になされていると、なかなか気づきにくい。
そのモラルを逸した反社会的行為自体が、組織内部においては正当化されているためでもあるが、やはり構成する個人の考え方に多くの原因があると思う。

 些末ではあるが、毎日配達のため運転していると、ドライバーのマナーの悪さに閉口させられる。
 くわえ煙草、携帯しながらの運転は当たり前、無理な割り込み、信号無視も毎日目撃する。そして後先を考えず、目前のことしか見ていない。おまけに凄く感情的。性格が変わるとは、全くその通り。
 人のことは言えない。自分もかなりカッとくるほうだけど、明らかに昔よりみんなマナーは低下している。

 交通モラルひとつとってもこの通りで、日常社会には倫理の崩壊の事例が溢れている。 
 これは警察の強力な取り締まりでは解決されないと思う。心に巣くう卑しくて貧しい気持ちを各人が認識できるか、できないかの問題だと思う。

 自分の心を冷静に見つめ認識するには、静かな環境と様々なツールが必要だろう。
 様々なツールは何から得るか。それは先人や多くの同胞たちの知恵や情報からだ、と思う。そのためには読書だ。(やっぱりそうきたか。)
 自分の心をこれらのツールを用いて十分に見つめ認識できたら、きっと他人の気持ちをも配慮できる心の余裕を得ることができるだろう。その余裕ある心が倫理の崩壊をくいとめてくれるのではないか。