必殺仕事人2009

時代劇マガジン Vol.19 (タツミムック)鏡花水月 [通常盤]

 必殺シリーズの遺産を踏襲、さらなる進化をめざす。
 世相ネタも盛り込み、中村主水も復活。
 殺しのストーリーパターンも少しだけ捻ってあった。


 しかし今の時代、なんだかしっくりこない。
 実際手を下す仕事人4人のうち、2人が町奉行所同心という安定職種の「役人」だからか?
 確か、町奉行所の与力同心は御抱席で一代限りの採用。
 でも実際は実子養子や縁戚の跡継ぎが見習いとして採用されて実質世襲体制。
 薄給だが各々の才覚次第で「副収入」も多い。
 地位利権を伴うため与力株、同心株の金銭売買も。
 昭和の時代の「役人」イメージとは異なり、世相との乖離も感じる。