元厚生次官ら連続殺傷事件
現在の制度はどのような経緯や社会背景の下でつくられてきたのか。長く公的年金制度に関わってきた著者が、戦前の制度成立前史から、今般の改革までを綴る。これからの年金議論のために知っておくべき歴史を解説。
- 作者: 吉原健二
- 出版社/メーカー: 中央法規出版
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
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年金制度のよりよい仕組みづくりのため知恵を振り絞ってきた官僚は、世のために良かれと思い定めて邁進してきたのだろうけれども、
巨大なスケールのしくみでは「運用」面でいろいろ問題が出てきてしまった。
結局「責任」を追求される立場に追いやられ さらに暴力や卑劣なテロという「絶対許せぬ」危険にさらされてしまうのはおおいに不本意だろう。
たしかに年金行政に対する国民の不満は募り、そのエネルギーは暴発しそうな勢い。
大いに議論して「政治の役割」を果たすべきなのに、それが足りないのかも。
ただメディアがこの事件を大きく扱えば扱うほど「暴力や卑劣なテロ」の入り込む余地を与えてしまっているような気がする。