【大相撲八百長訴訟(7)】「八百長ない」を連発 無気力相撲との差にはしどろもどろの北の湖前理事長 産経10/16

八百長―相撲協会一刀両断平成の大横綱「貴乃花」伝説―花田家三代血の証明
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/081016/trl0810161736014-n3.htm

 講談社側の代理人「故意による無気力相撲とは、どういうことですか?」

 北の湖前理事長「それは、八百長ということではないと思います」

 講談社側の代理人「そんなこと聞いていませんよ」

 北の湖前理事長「けがや病気をしたままで、(場所に)出ることです」

 講談社側の代理人「故意による無気力相撲をとった力士は、負けるのですか?」

 北の湖前理事長「負けるかは分かりません。(勝負は)一か八かですから」

 講談社側の代理人「故意による無気力相撲は、相撲協会が認定したものでしょう」

 北の湖前理事長「けがで無理して出る場合もあるでしょ。そういうことを言うんだと思います」

 講談社側の代理人「けがでも、一か八かで(場所に)出るんですか?」

 北の湖前理事長「けがでも無理をして出ると、そういう風に見られるおそれもあります。八百長ではありません」

故意による無気力相撲の定義は結局はっきりとしなかったものの、北の湖前理事長は、八百長については最後まで否定し続けた。

 微妙な「故意による無気力相撲」と「八百長相撲」の差。
 この繊細な違いに、日本の風土に根ざしたあらゆるものが凝縮されている。


 仕方ない「性(さが)」なのかもしれない。
 よそ者がそれを暴くと「ムラ社会」から締め出しをくらう。