国語学者「日本語練習帳」、大野晋さん死去 88歳 朝日7/14

http://www.asahi.com/obituaries/update/0714/TKY200807140103.html
日本語練習帳 (岩波新書)岩波 古語辞典 補訂版

日本語研究を通じて「日本とは何か」を追究し続けた国語学者大野晋(おおの・すすむ)さんが14日午前4時、心不全のため死去した。88歳だった。

 発行部数190万部を超えの「日本語練習帳」のインパクトをいまだに忘れられない。
 「タイトル」が中身よりわかり易かった。売りやすかった。
 新書ブームの象徴のような。あれからまだ10年経っていないんだ。
 今では古書店で山のような在庫だけれど。
 

 個人的には「岩波古語辞典」の印象が強い。
 連用形で引く、他の辞典と一線を画するところが、意味なく斬新に見えた。ありがたく思えた。

最近は約3千の古語の語源や変遷をたどる「古典基礎語辞典」の編集に教え子らと取り組み、「この辞典ができるまでは死ねない」と最後まで語っていたという。同辞典は来年、刊行予定。