今週の本棚:『源氏物語』特集(その2止) 鹿島茂・評 毎日5/4

http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20080504ddm015070017000c.html

 『源氏物語』の現代語の完訳版で選択する指針が述べられている。

とにかく難解と噂に高い谷崎訳。5度も訳し直したそう。トライする前にビビってしまう。

谷崎訳で完読を果したという読者は多くないはずだ。

やっぱり。

あえて大胆な解釈に踏み込んだのが円地文子訳。

大胆って訳者の創作ということ?

内容重視派の与謝野晶子訳はどうか? これは驚くほど読みやすい。

古臭くはないらしい。

与謝野晶子の路線を進みつつ、さらに情感をこめた訳に仕上げたのが瀬戸内寂聴訳。

健在。まだまだ。


結果、簡潔さは晶子訳、情感では寂聴訳との事。
せっかくの「源氏物語千年紀」、是非この機会に読みたい。参考になる。