今週の本棚:五味文彦・評 『天皇たちの和歌』=谷知子・著 毎日4/27

http://mainichi.jp/enta/book/news/20080427ddm015070009000c.html

天皇たちの和歌 (角川選書)

天皇たちの和歌 (角川選書)

  • 天皇の和歌の解釈を行ないつつ、そこから浮かび上がる天皇の行為を探ってゆく。
  • 実は天皇は雄弁であった。
  • 和歌から探ることには明らかに限界はあるのだが、しかしそれにもかかわらず和歌から天皇を探る試みが有効であることを本書は示している。

 所詮、形式的なものだから取るに足らないという先入観を取り払ってくれる。
 意外に本音は「和歌」の中にあるのかも。
 一首一首、当時の状況と照らし合わせながら深読みしていくと、楽しい。