「広告主の品位」 CM天気図(天野祐吉氏)朝日新聞4/15

天野祐吉のCM天気図〈晴のち雨編〉CM NOW (シーエム・ナウ) 2008年 05月号 [雑誌]

モンダイはその入り方のタイミングである。たとえば、歌やものまねのうまさを競い合う番組の中で、いざ、審査員の点数が出ようとするその直前に、ポンとCMが割って入る。あるいは、クイズ番組の中で正解が発表されようとするその瞬間に、サッと画面がCMに入替わる。ああいうせこいことははやめてほしいのだ。あれは広告主がやっているのではなく、番組を作っているテレビ局の人の考えてやっているのだろう。が、それだったら、そういういやらしいCMの入れ方はしないでほしいと、テレビ局の人に注文をつけてもらいたい。

 確かにイライラするCMの出し方だけれども、天野氏のように「極端に言えば暴力みたいなものであって、消費者を大切に思う企業のやることじゃない。」とまでは思えない。

 「ああ、汚い手を使っているな。」「CMを見せるために躍起だな。」と逆にその努力が哀れに思えてしまう。
 本当に商品に、CMにがあれば、真っ向から視聴者に訴えられるはず。