刊行:幕末の権力闘争浮き彫りに 『岩倉具視』を刊行、永井路子さんに聞く 毎日3/10

http://mainichi.jp/enta/book/news/20080310ddm014040131000c.html
言葉の皮を剥きながら 岩倉具視

明治維新の立役者の一人について思索を深めた永井路子さんの『岩倉具視』(文芸春秋)が刊行された。構想して40年以上。半世紀にわたる歴史小説家としてのキャリアが凝縮した一冊だ。「これを抱えつづけることで私は死なずに生きてきた」と記す永井さん

 永井路子氏の著書は何冊も持っているし、サイン会には何度か足を運んだ思い出がある。
 しかし鎌倉や古代平安、戦国もののイメージばかりで、幕末しかも『岩倉具視』を抱え続けて生きてきた、との事に驚いた。


 私の興味は、やはり巷間伝えるあの毒殺説。

岩倉による孝明天皇毒殺説は明快に否定されている。

 絶え間ない権力闘争を浮き彫る巧みさを大いに楽しみたい。