出版再生、カギは? ヨーロッパの取り組み 朝日2/14

http://book.asahi.com/clip/TKY200802140224.html

書店の本を選ぶ能力や、大型店偏重の配本の見直しも必要だ。日本は返品自由の委託制がほとんどで、本を返せるから「選択眼」が育たず、売れ筋は大型店に集中する。独英などでは、返品も認めるが買い切りが原則。書店はリスクを負うが粗利益率も35%程度(ドイツ)で、日本の2割強よりはるかに高い。
 買い切り原則の「責任販売制」を広げ、英国のような小さな書店の具体的な支援策が求められる。抜本的な対策を講じなければ出版文化そのものが危うくなる。

 儲からないから「人材」も育成できず、「データ共有」に投資もできない。
 新刊をどんどん出して「量」にモノを言わせた流通で押しまくっている状態。
 当然、メガ書店ネット書店が有利となる。街の中小書店が無くなっていくのもしょうがない。
 でもこれって「日本の土壌」*1にあった形態なのかもしれない。
 「ヨーロッパの取り組み」は参考になるが、そのままでは日本でうまくいかない。


 「紙の本」の運命がどうなっていくかにもよる。
 流通変革を論じているうちに、「本」を巡る環境が一変してしまうかもしれない。

*1:KYを嫌い、「地方」や「個」を切り捨てる