広辞苑と親子連れ

広辞苑 第六版 (普通版)
 相変わらず売れ行き好調。売り場の入り口に山積みになっている「広辞苑


 きょう、小学生男子が通りかかって、
 「お母さん。すごいよ。厚い辞典があるよ。」と母親に声をかける。
 母親無言。さらに小学生、
 「広辞苑っていうんだ。お母さんこれいくらするのかなあ。」
 母親
 「7500円だって。さあ行くよ。」と、この場から逃れようと躍起。
 折角、小学生が興味を持っているのに無視かよ。
 「お母さん、すごいよ。重いよ。」
 「いいから、早くこっちへ来なさい!」
子どもを「自分が興味をもてない対象」から引き離そうと無理やり連れ去る。


 ある意味、広辞苑という「嵌まったら恐い悪魔」から子どもを救った勇敢な母(猛母)なのかもしれない。
 小学生は、単に広辞苑の厚さ重さに驚いただけなのかもしれない。
 でも家に広辞苑があれば、これをきっかけに「日本語」への興味が芽生え、将来役に立つかもしれない。
 7500円(税抜き)は安い買い物かもしれない。