文藝春秋 2008年 02月号 ドキュメント 見事な死 ―阿久悠から黒澤明まで著名人52人の最期
90歳で一人暮らしの常連さんから電話を受ける。
「いよいよ明日入院することになった。もう帰ってこれなくなるかもしれない。最後に今日発売の文藝春秋2月号を届けてくれ。読みたい特集がある」
との事。
去年の暮れ、日記を届けに行った時、
「もう書く事は無理かも。無駄になるかもしれないが折角持ってきてもらったから買うか。」と落ち込んでいて、
過去40年間ほど綴った日記をバラバラに解いて廃棄していた姿を思い出した。
しかし今日の電話では「やはり今年も日記を届けてもらってよかった。年頭から書いているよ。続けられるところまで書くよ。ありがとう。」
ちょっと嬉しいような寂びしいような言葉。
文春の特集「ドキュメント 見事な死」をどんな心持ちで読むのだろうか?