フィギュアスケート安藤美姫選手(ミキティ)の4回転ジャンプの成功に「望み」をかける声が、彼方此方で聞こえる。
日本の国運を担わせるような大きな期待にさぞプレッシャーを感じていることだろう。いや、もう克服したか。
4回転が決まったところで、メダルに手が届くとは限らない。
多くの国民もその辺は百も承知で、むしろ表彰台から遠ざかった冬季五輪での国の面目や威信をその卓越した技に託しているようにさえ感じる。
今も昔も、国の威信を託す絶対的な存在に国民全体が期待する雰囲気は変わらない。
一発逆転の夢をかけた思いは、多くの国民のこころを一つにする。
「神風」「戦艦大和出撃」等にも、その思いを感じる。