年末年始は今年のベストセラーが再び売れる。

 ベストセラーにランキングされた本は、その時点で既に売れ行きが下り坂になる例が多いが、年末年始は復活の場となる。
 もうさすがにみんな読んでいて売れないだろう、といった以前のベストセラーが結構売れる時期だ。
 視点を変えれば常連、マニアを除いて、いかに普段書店に足を運ばない人が多いかを表しているとも言える。

 書店にいるとどうしても新刊の刊行速度や物量に追われ、一般の人の感覚から遠くなってしまう。まだまだ掘り起こせていない需要は無限にあるということだ。