猛暑と快川紹喜
「心頭滅却すれば火も自ずから涼し」
中国唐の詩人、杜筍鶴の詩だが快川国師の発した言葉として有名。
1582年織田信長の武田攻めの時、落人を匿ったとして恵林寺が焼き討ちにあったがその際、快川は火中でこのような心境であったという。
今年は猛暑酷暑だけれども、この精神の前には慄然とする。
織田信長は叡山焼き討ち、本願寺攻めなど多くの宗教勢力を殲滅してきたが、どうも人間離れした超常的なものを嫌っていたようだ。
逆に人間くさく我欲が前面に出ているものを道理として認めていたようだ。
ということは「猛暑で暑い。暑さからなんとか逃れたい。楽をするためにガンバル。」という気持ちは信長も認める人間らしさなのかもしれない。