新選組!死人続々

 いよいよ暗殺、切腹、斬首と残酷な場面が数多く展開する。それも仲間内で。
 今、現実には縁遠くなった残酷な場面は、ドラマの中にどう折り込まれていくのか。
避けては通れない非情な史実を、視聴者にどう納得させるのか。

 生半可な論理では、なぜこのような結果になったか説明するのが難しいと思う。真正面から登場人物の気持ちの動きを伝えてもらいたい。

 当時、尊皇だ。佐幕だ。開国だ。攘夷だ。といったような思想は、志士たちのステータスみたいなものでもあったと思う。
 なんとなく「かっこいい」とか、「もてる」みたいな感覚で時勢を語っていたのではないか。
 そんな軽いノリなのに、幕末では「死」がすぐ間近にあるんだ。きっと。