「新選組!」の描き方

 
 そろそろバッシングの影響が製作に反映されてくるのかとも思うが、私はその辺も毎週楽しみに見ている。
 松平容保が壬生の相撲興行にお忍びで来るなんて、とてもいいアイディアだと感心した。史実なんて記録に残ったもの*1から組み立てたものだし、過去の新撰組関連作品の呪縛から抜け出さないと、新しいものなどできやしない。

 ただバッシングの影響かどうかわからないけれど、八.十八の政変や大和屋事件など歴史上の有名な事件の描写が、新撰組の日常の出来事のように自然に描かれていないように感じる。大河らしくなくてもいいから、これらの大事件も三谷流に軽く扱ってほしいと思う。
 気取った歴史上の事件を「新選組!」で見たいとは思わない。

*1:それすら本当かどうか疑問