病棟にて

毎日のように病院で寝たきりの患者さんにも、本や雑誌を届けている。
 彼らは体が不自由だけれども、本や雑誌、CDやDVD、ゲーム、パソコンなどに詳しい。
 いい加減な返事や仕事をすると鋭いツッコミもある。ある意味、一般の客より目も肥えているし、購買の頻度も高い。
 集金や意志の疎通が難しいが、注文品を届けたときの反応がうれしい。 素直な感動が還ってくる。ハンディがあるぶん、常に精神が研ぎ澄まされて入るんだな。
 彼らの役に立つことが、仕事において充足感を与えてくれる。