「砂の器」と音楽

 放送中の「砂の器」の中で使われている、千住明氏の交響曲『宿命』はとても耳に残るし、切ない気分にもさせられる。
 劇中の若き天才作曲家・和賀英良が追い詰められていく過程で、交響曲『宿命』を創りあげていくんだけれど、僕が和賀だったらとうに自殺か自首だな。耐えられないよ、この状況。
 ただでさえ天才なのに、こんな状況だから尚更、すごい力が交響曲『宿命』に注がれることになるのかしら。
 1974年映画時の芥川也寸志・監修/菅野光亮・作曲による、「ピアノと管弦楽のための組曲『宿命』も よかったねえ。