徳川将軍、名前に「偏」があると良くないらしい。

御家騒動―鳶魚江戸文庫〈7〉 (中公文庫)
 大河篤姫では、いよいよ大奥入りらしいが、将軍継嗣での大騒動が待っている。
 直系男子がいれば問題はないが、養君を迎えるとなると周囲の思惑が錯綜して大変だ。
 徳川将軍家では、確かに「偏」の付く名の将軍(家綱、綱吉、家継、家治)は直系男子に恵まれていない。
 そのせいか?縁起を担いで13代家祥→家定、14代慶福→家茂としたらしい。御家騒動―鳶魚江戸文庫〈7〉 (中公文庫)に拠る。

安政の大獄―井伊直弼と長野主膳 (中公新書)
 安政の大獄も大河で近い。

1855彦根藩、幕府より京都御所造営普請御用を申し付けられる。
1856彦根藩敦賀と琵琶湖北畔の間に新川掘削、新道の普請を申し付けられる。

 これらの負担と阿部老中死去が、井伊大老安政の大獄を産む大きなきっかけになっているらしい。
 安政の大獄がなければ、近代日本は全く様変わりしていたんだろう。