今春、漸く、生まれて初めて「花粉症」になった。
他人事のときは「何故そんなに騒ぐの?」とも思っていたが、自らに降りかかってやっとその重大さに気づいた。
気になり始めると、店内の棚、床、本の上等の極々微量の花粉にさえ神経質に反応する。それがとても煩わしい。
しかし改めて自らを振り返ってみると、花粉に限らず日常本当に些細な事を気にして生きている。
立てなくてもいい腹を立てている。
そういう意味では「花粉症」になることで、逆にボーッとしてつまらないことは、どうでもよくなる。
ちょっと「寛大」な自分になったような気がする。