運慶の仏像に12億円超=三越が落札、海外流出回避−NY 時事通信3/19

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?b=20080319-00000024-jij-int
運慶 仏像彫刻の革命 (とんぼの本―やさしい仏像の見方シリーズ)

作風などから運慶が鎌倉初期の1190年代に手掛けた作品とみられる。現在の所有者が2000年に北関東の古美術商から入手したとされ、03年に東京国立博物館の調査で運慶作の可能性が高いと判断された。

文化庁によると、運慶の作品、または運慶作と推定される作品はこれまでに13件が確認されており、うち12件が国宝または重文指定を受けている。指定を受けると国外に持ち出す際に国への届け出が必要になるが、今回の仏像は所有者の同意が得られなかったため指定に至っていない。
毎日2/20 http://mainichi.jp/select/today/news/20080220k0000e040024000c.html

足利市教委文化課によると、この像は足利氏2代目の足利義兼が創設した樺崎寺(かばさきでら、同市樺崎町、廃寺となり現在は国指定史跡)に安置されていたとみられるという論文を04年、像を調査した当時の東京国立博物館教育普及室長が発表している。市の市民文化財団が所有者から購入しようとしたが、同博物館が買い取りの意向を示したため断念していた。

 また足利市文化財専門委員会は、市内の光得寺に保存されてきた国重要文化財の運慶作の大日如来坐像と、この像が酷似していると指摘し、「樺崎寺に安置されていた坐像の可能性が極めて高い」としている。
毎日2/23  http://mainichi.jp/select/today/news/20080223k0000m040154000c.html

 「海外流出回避」で良い話のようになっているが、その基をつくった経緯がかなり怪しい雰囲気。
 素直に「日本の誇る美術品」の「信じられない高額な落札」を喜べない。

 ◇顧客名は明かせぬ−−三越広報担当