気になる<遅読>のすすめ(仮) 平野啓一郎著 PHP新書 7月14日刊

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

 仮タイトルなので何とも言えないが、同タイトルの山村修遅読のすすめ2002年刊が思い浮かんだ。

「遅読」って「速読」に相対する事、と単純に受け取っていいのだろうか。

情報氾濫時代に対する一提案。速読で10冊の本を読むより、じっくり1冊に取り組むほうが人生にとって意味がある。その読み方とは・・・

 速読でどんどん本を買ってもらう方が書店にとっては良いような気もするが、遅読でじっくり周縁を固め、さらに世界を広げてもらう方が手堅いのかも。

 スローフードがもてはやされているけれども、読書でも「スロー」がいいのだろうか。
 日々私たちは目先の「売れる本」を追い求めているけれど、広い眼で「読書スタイル」も考えの内に入れていないとイケないのかもしれない。