ユーミン、ドタバタ初紅白…中継予定地急きょ変更http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/200601/01/ente188797.html


 42.9%と大健闘した日本の国民的行事「紅白歌合戦」。
 目玉のユーミンの上海中継の演出は確かに迫力不足を感じた。

当初、NHKは上海中心部にある黄浦公園からの中継を予定していた。同地は夜景で有名で、市内を流れる黄浦河と夜景をバックに熱唱を聴かせる予定だった。
 しかし、30日なって急きょ同公園からの中継が不可能になり、最終的には市内にある外資系ホテルからの中継で決着した。NHKは「直前になって、変わったのは事実。警備や天候など様々なことを含めての判断だと思います」とだけ説明した。

 中国の一部反日分子にとって、日本の国民的42.9%番組が上海の夜景をバックに中継される事はアピールの大チャンスになるかもしれない。
 もしなんらかの形で生中継に妨害が入れば、日本国民は大激昂し、両国関係は抜き差しならない悲惨な状況になってしまうかも。
 地味な中継だったけれども、不測の事態が起きるよりは良かったかもしれない。

関係者によると、中国側の関係当局から会場使用許可が下りなかったためという。日本総領事館の男性職員を巡る日中関係悪化が大きく影響したと見られる。

 ただ、「この中継不許可が中国の嫌がらせだ」、というような恣意的な報道が成された場合せっかく「避けらた形?」の両国の関係悪化が再燃してしまう。
 争いを煽る動きには注意しなければならない。

愛・地球博」のために制作しアジアが一つになってのユニットだったが、政治的な影響は初紅白となったユーミンにとっても残念な結果。05年は小泉首相靖国神社参拝などでアジア各国で反日感情が高まった。一年の最後も思わぬ形で日本の国民的番組がとばっちりを受けた構図となった。

「アジアが一つになってまとまる」趣旨が逆に働いてしまったら、かなり不幸だ。