得意先にカレンダー配り

 毎年恒例の当店の「店名入りカレンダー」を配り歩いている。
 取次から半ば強制的に毎年仕入れている小さなショボイもので、あまり変わり映えはしない。
 それでも少しは待っていてくれる得意先もある。


 ずっと続いた不況で、カレンダーを配る企業も減った。曲がりなりに毎年続けてきたことは誇るべき事なのか。




 そういえば、一昨日「会社四季報」を届けた時、近所の銀行の窓口やATMの近くに大きなサイズのカレンダーが巻かれた状態で大量に「ご自由にお取り下さい。」と置いてあった。特に年金支給日でもあり、年寄りが喜々として競って持っていく。



 この銀行、去年までカレンダーを出し渋って、利用客からのブーイングが頻繁に聞かれた。今年はどうしたんだ。業績回復か?



 例年この銀行の大きなカレンダーは確か著名な画家の絵が大きく描かれたもので、評判は上々だった。
 ところが今年大量に置いてあるものは見た目サイズは同じでも、似て非なるシンプルな文字だけの安っぽいもの。




 「そうは問屋が卸さない。」きっとみんな開けてがっかりしていることだろう。
 高級なカレンダーはきっと上得意用にしっかり別にアルに違いない。



 ショポくても毎年偽りのないものを提供している貧乏書店もあるぞ。