肉筆浮世絵複製の鑑定を依頼される。

北斎の花 (1) (浮世絵ギャラリー (1))

 出入りの配達先でひょんな事から出てきたという浮世絵の複製(植物画)。
 そこの主人は自分で買ったのに由来が分からず、私のようなへなちょこ書店員に
「なんとか調べろ。」とお鉢がまわってきた。
 
 見れば「卍」の号あり。北斎か。

 天保5年、数え75歳を迎えた北斎は風景絵本『富獄百景』初編の跋文で、初めて「画狂老人卍」の号を用いている。

ネットで北斎の号を確認。プリントしてお客様に届ける。

 毎月かなりの本を購入して下さるお客様なので、直接仕事に関係なくても、便宜を図りたい。
 小さな事でもコツコツと積み上げていかないと。先は無い。