「この本、売れてますか?」と聞かれて
私は後ろめたいけれど100%「はい、確かに。よく売れています。」
と答えている。
「残念ですが、こんな本買う人いません。」なんて言えないし、
「売れている。」と答えると、ほとんどのお客様は満足してくれる。
多くの人の読書傾向は似たり寄ったりで、現実でも売れる本は極端に偏っている。
しかし、自分と同じ読書傾向の人が身近にもこれほど多い、と気づいている人は少ないようだ。
先の総選挙の結果は自民党圧勝だけれども、自民党に投票した人々もあまりにも偏った結果を素直には喜べていないようだ。
極端に同じ方向へ流れた結果が明らかな数字で示されると、ちょっと考えさせられる。
世の中、勝ち組負け組の差が大きくなっているが、誰しも勝ち組に乗りたいのは人情だし、あたりまえだとは思う。
でも、せめて余暇にでも楽しめばいい読書は、マイナーで負け組の本でもいいような気もする。