リサイクルショップで

 本も扱っているリサイクルショップにも雑誌を配達している。そこで

「ハリポタ5巻って出物多いし、安くしても売れないねえ。ネットで売っても送料高いし。お宅ではどうなの」

と聞かれた。


 確かに仕入れ過多で一時どうなるかと心配したけれど、クリスマスやらなんやからで完売できた。古本リサイクルショップでも美品が1000円以下だし、「厳しいかな。」とも思っていたが、やはり力のある本は地道に売れる。

 私たち本を扱う人間は常に周りに本があるから、流通の感覚とスピードが麻痺している。
 一般消費者の思いとは遊離してしまっているのかもしれない。多くの人々は意外に流通状況にそれほど細かく反応していない。
 見方を変えれば、まだまだ本が売れる余地は残っているのかも。需要は堀りつくされて涸渇してはいない。