幕末の流行は勤王。今は・・・

 1960〜70年代の学生運動マルクス主義中心で廻っていたように、幕末は勤王で廻っていたようだ。
 ちょっと危険でかっこいい思想に多くの人が惹かれ、のめり込んで命さえ懸けていた。

 現代もちょっとアンダーグランドなネット社会に多くの人がはまっている。
 危険な匂いや刺激と隠れた快楽は時代を問わず、人を引きつけ周囲に拡散していく。

 ただ現代は仮想と現実の区別や自他のボーダーが曖昧になってきて、本人も周囲も訳わからなくなりつつある。
 仮想では命の危険が無い分、過激な状況が形成されやすく、それが現実に境界を跨いで出てきた場合、とてつもない事になってしまう。 

 その自他の境界の調整を果たすのは、人間の深い洞察力と思いやりだと思う。あらゆる事象への理解不足による不幸が起きないように祈りたい。