遠いほど加工されているみたい。

 日本は外国の文化を吸収して、日本風にアレンジするのが得意だと言われている。
確かに日本人がより味わいやすいように味付けされた外国産のものが多い。
 しかし近い存在だとけっこうそのまま味わっているように思う。「韓流」のせいだけではなく、韓国なんて近くて遠い存在だったのに、本場の味を味わおうとする傾向が最近特に強くなったよう感じる。
 
 でもあいかわらず距離的にも精神的にも遠い存在の外国の文化は、明らかに変更され加工されている。逆に日本的味付けが為されていないモノは本物ではないような錯覚さえ覚える。

 特に温度差を感じるのは「ブランド品」の日本における扱われ方だ。上流階級向けに製作されているにも関わらず、日本ではすっかり大衆化してしまっている。
 製作側でも成金日本の購買力に依存してしまっている。
 
 諸外国は階級社会が定着している。日本のように総中流ではない。
 しかしだんだん日本も階級差が顕著になりつつある。そうなると文化の吸収の仕方もずいぶん替わってくるかもしれない。