winny作者と吉田松陰
Winny開発の東大助手を逮捕 著作権法違反幇助容疑
インターネットを通じ映画や音楽などのデータをやりとりするファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を開発し、利用者が違法コピーすることを可能にしたとして、京都府警は10日、東大大学院助手、金子勇容疑者(33)=東京都文京区根津2丁目=を著作権法違反(公衆送信権の侵害)の幇助(ほうじょ)容疑で逮捕した。プログラムの開発者が著作権法違反の幇助容疑に問われるのは全国初。 (05/10 12:09) asahi.com
ファイル交換ソフトwinnyの作者の主張には、旧態依然たる著作権への挑戦が多分に含まれている。
誰もが著作権の重要性は認めてはいるが、沿革すら甚だわかりにくい現況だ。
何か「年金制度」みたい。
もはや時代遅れの感すら呈している著作権の扱い方に、みんな苦慮している。
winny作者の著作権に対する大胆なアプローチは、確かに違法であろう。
警察の取り調べに対しても、著作権に対する自説をとうとうと述べているらしい。そして現在においては違法行為であることを堂々と認め、罪に問われることも覚悟しているようだ。
これって安政の大獄で捕らえられた、吉田松陰の 置かれた状況に似ている。
時代遅れの制度ではあるが、時代を先取りしている人にとっては我慢できないものらしい。前衛の役割を果たすことになると思うが、当然その反動も大きい。
時代の先頭にいない多くの一般人にとって、わかりにくい事件だ。
しかし揺り戻しによる影響は、一般人にも降りかかってくる。
長い歴史の流れの中で、評価を待つしかないか。