変な国かも

イラクの人質3人が解放された。
 犯人はインターネットや日本のテレビをモニターしているらしい。
 だから日本国内で、人質の家族がみんなにいじめられ、政府も冷たい態度でいることに違和感を覚えたに違いない。
 「じゃあ俺たちがとった人質は何の意味もないじゃないか。ひょっとすると貴重な味方を窮地に立たせているようなものか。」と思ってもおかしくない。それほど日本国内の人質に対する世論は厳しかった。
 でもその見方はまだまだだ。日本国民はみんなで人質や家族をいじめぬくことで、犯人に3人が人質としての意味がないことをアッピールしていたんだ。
 日本国民の団結は強い。この複雑なシカケを誰一人迷わず、統一して演じることができた。犯人はまんまと騙された。思うつぼだ。3人は解放された。

 イスラム圏には、「安宅の関」や「泣いた赤鬼」の類の故事はないのかなあ。