東京高裁

週刊文春問題で「出版事前差し止め」の取り消しの決定がなされた。
出版差し止めは記事の内容如何ではなく、言論出版の自由に対する冒涜であるというように言われている。民主主義社会の根元にかかわる重大事とも言われている。
 売っている立場から言えば、出版物が言論の主役である時代は遠くなった思う。
 活字がいまだにジャーナリズムの中心であることには違いないが、多くの人は芸能ネタやゴシップ記事には興味があるが、堅い議論になると途端に冷めてしまう。
 今回の記事も内容や雑誌の稀少性に対して、購買意欲が働いていたが、議論が言論の自由だの、プライバシーだのになって評論家の類がいろいろ説を語り出すと、意欲がしぼんで、売場がさびれてきてしまった。
「春の夜はむつかしからぬ噺かな」by豊玉(土方歳三)