図書券のこと

urinin2004-03-21

 シーズンたけなわの図書券、図書カード。手軽で重宝な贈り物としてよく売れる。
 町内会、子ども会を始め、いろいろな組織で余った予算の使い道としても、年度末はよく売れる。よく知られているが 書店はあまりおいしくない。手間がかかる上にマージンが5パーセントしかないからだ。売るのはまだいいが、お店で使われて引き取っても額面通りには入帖してもらえない。
 大書店や都会で買って、地元の中小書店で使う場合が多いから結構キツイ。図書券の場合、多く引き取って、釣り銭が現金で多く発生させてしまうと完全にマイナスだ。
 それでも本に限定して使われるからいいじゃん。とも言われるがおいしいのは胴元だけというのが実態だと感じる。宝くじみたい。
 胴元は図書カードに移行しようと躍起だ。事務煩雑さの回避やカード読み取り機の販売保守のあがりを期待している。当然お客や書店の利便がメインのはずなんだけど。カードの方がいいと一概に言えるか。だいたい買い与えるのは年輩者だ。商品券感覚で箱に入れてくれと言われたりする。専用の箱もちゃんとあるけど。
 全国で図書券に使われる金額は結構膨大だ。うちだって売り上げの1割は図書券でお客から支払われている。胴元はちゃんと運用できているのか。バブル以降資金運用はどこも失敗しているからなあ。そのツケはどこに廻って来るんだろう。もし運用益が出ているのだったらもっと図書カードの普及は早かったように思える。