自費出版大手、新風舎が再生法申請へ 日経1/7

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080107AT1G0700U07012008.html
うしろにいるのだあれ

自費出版大手の「新風舎」(東京・港)が7日午後、東京地裁民事再生法の適用を申請する。負債総額は約20億円に上るとみられる。すでに印刷会社などが支援を表明しており、事業を継続しながら再建を目指すという。

 陽の目を見ない作品の出版が第一義なんだけれども、次第に自費出版のための「金集め」が目的になってしまうのは仕方ない。
 拡大路線は新規が頭打ちになった時点で行き詰る。
 「営業方法などをめぐっての批判」のせいだけではない。


 いつかこうなることは新風舎自体も予めわかっていた筈。
 わかっていても泳ぎ続けることを止めるわけにはいかない。
 「うしろにいるのだあれ」→うしろには多くの出版を楽しみに待っている人々がいる。責任は重い。


 出版は簡単に為されるものではない。
 私も自費出版自力でしたことがあるが、すごく大変だった。
 でもこの「大変さ」が重要だと今思う。慎重に熟慮した上でのやっとの『自費出版』。
 
 
 ネット上に気軽に書き込むこととの「違い」にこそ、敢えて無駄になるかもしれない紙資源を使っての出版の価値がある。