「幕末の大奥 天璋院と薩摩藩」岩波新書

幕末の大奥―天璋院と薩摩藩 (岩波新書)

外様大名島津家(薩摩藩)分家の出身であった天障院(篤姫,1835−83)がなぜ13代将軍徳川家定と婚礼を挙げることになったのか。

 「篤姫」の性格について、大河原作者宮尾登美子氏との見解の相違が語られている。
 同時代身近に接しているわけではなく、史料を読んでその人物の性格まで掴めるかどうかは疑問だ。
 しかしアプローチする人ごとに、イメージするものが異なる事こそ正しい。
 徳川慶喜の評価が大きく分かれるのも正しい。