やっと『あなたのお客さんになりたい』と言われる。

あなたのお客さんになりたい!―顧客満足の達人 (知的生きかた文庫)

 数年来、配達に出入している企業に「大奥総取締り」のような年増の「お局さま」がいる。周囲のOLからも恐れられているよう。
 自社の取締役に対しても「筋」の通らないことは許さない。キッチリものを言う。正しいことは正しい。


 私も、度々ちょっとした行き違いで小言やクレームを喰らっているので、面と向かうと苦手意識が先に立つ。
 それでも機嫌を害すると出入り禁止になりそうなので慎重に対応を心がけて数年。

 年も押し迫った今日、ようやくその「お局」から、社用ではない個人の注文をもらう。「来年から個人名義で雑誌を定期で配達して」と
 やっと一人前と「認めてもらった」気分。
 『あなたのお客さんになりたい』みたいな事を言われて、小さいながら充実感を感じる。
 でもこれで「いい気」になると、またガツンとやられる。