「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が盛り上がりません。

ALWAYS続・三丁目の夕日オフィシャル・フォト・ブック (日テレBOOKS)ALWAYS 続・三丁目の夕日―もういちど、あのときへ。 (小学館文庫)堀北真希 2008年カレンダー

 テレビでは前作「ALWAYS 三丁目の夕日」が再放映され、視聴率も良かったようだけれども、
この辺りの田舎では原作も関連本も売れず、話題にもならず、あまり盛り上がっている風ではない。


 テレビのCMでは、堀北真希がALWAYSの設定でカレーを食べて「おいしいねー」って言っているけれども、
モノに対する「有難み」のあった時代には、きっと精神面で今よりずっと「豊かさ」を感じやすかったのだろう。
 逆に、モノの溢れた時代は、精神的に「豊かさ」を感じにくい。
 ALWAYSがウケる背景には、ちょっとした物質的満足でも、精神的豊かさを存分に感じていた時代への郷愁がある。



 しかし、都会と地方、富めるものと貧しきものの「格差」が厳然と存在する昨今、相変わらずALWAYSな地方においてはカネ、モノの不足から、ALWAYSで感傷に浸る余裕はない。相変わらず「モノ」にこだわり執着し、モノを得ることからダイレクトに「豊かさ」を享受している傾向が強い。
 リアルな「モノ」が癒しに繋がる。形のないものに価値を認めるまでには至っていない。



 コンテンツが主な「本」の世界においても、やはり形のない「コンテンツ」のみでは、まだまだ認知されない。「本」にはリアルな存在感が求められている。
 紙の本は、まだまだしぶとく生き残る。(やっぱりそこかよ。)