「ニート・イケメン・うざい」 広辞苑 10年ぶり改訂 朝日10/24

http://www.asahi.com/culture/update/1023/TKY200710230374.html
広辞苑 第五版 普通版セイコーインスツル フルコンテンツ電子辞書 広辞苑(第五版) コンパクトタイプ SR600

広辞苑」は1955年の1版から累計1100万部が世に出た。83年の3版の260万部がピークで、91年の4版が220万部、98年の5版は100万部に。6版は半年で30万部が目標だという。岩波書店では「書籍の市場が厳しく、インターネットや電子辞書の影響、少子化で辞書を買う学生の数が減少している」と説明する。

 広辞苑第6版は生れ落ちた時点から「インターネットや電子辞書の影響」「少子化」という現代の荒波に曝され、今までの版よりもかなり厳しい状況が待っている。
 もう大名商売はできない。
 「6版は半年で30万部が目標」という低い見積もりは、それを如実に表している。



 しかし厳しい状況を悲観したり、いまさらの派手な宣伝に打って出る必要はないと思う。
 「おいしい店」「おいしい酒」には自然に人だかりができる。
 「広辞苑の品格」を頑なに守り通すべき。紙の辞書全体の存在価値が試されるよい機会だ。*1
 

山口昭男社長は「一時的な流行語を追うより、少し遅れてついていく。そういう自覚の元で作業している」と話す。

 「少し遅れてついていく」も弱気に聞こえる。もう此処まで来たなら、今まで培ってきたブレない姿勢で押し通せ。

 「新しい宣伝戦略の一つがユニクロで発売する「広辞苑」Tシャツ」は要らない。

第六版は、11月3日から予約を開始し、来年6月30日までは完成記念特別定価として普通版7875円(税込)、机上版12600円(税込)で発売する。http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0801210/index.html

*1:とは言っても、広辞苑もコンテンツを電子辞書等に売って儲けているのだろうけれど。