【完訳】プリンセス・マサコ 第三書館
著者は事実と推測と意見を書いている。噂は噂として記述している。(訳者あとがき)
これらを混同せずに読みとることは難しい。
この微妙な境目の行き来が本書の楽しみ方なのか。
一応、「逃げ道」が用意してあるところが憎い。
原書が出てから久しい。時機を逸した感も強い。
「講談社版、幻の日本語版」の舞台裏を綴った『プリンセス・マサコの真実』も同時刊行。
なんて行き届いた企画。
当然の成り行きだけれども、ウチの店で翻訳モノは「キワモノ」しか売れない。