折角の好著なのに、歯がゆい思い。

地元の新聞で、ここから離れたかなり山間にある集落の戦国史をまとめた著作が最近刊行された、との情報を得る。
長年にわたる郷土史家の労作らしい。
彼の地のコミュニティセンターでのみ販売している。交通の便もよくないので、当然通販にも対応する。


早速電話(メールもFAXもないとのこと)して送ってもらうことに・・・。
しかし電話口で対応するのが、すごい高齢の方。何度も住所と名前を言っても聞き取ってもらえない。
「他に担当の方は?」と聞いたが、ここにいるのは皆自分よりも高齢者ばかりとのこと。聞きしに勝る過疎地の高齢化。



やっとの思いで必要事項を伝え電話を切ったが、待てど暮らせど本は到着しない。
一週間も経った昨日、件のコミュニティセンターのお年寄りから電話あり。
「送付しましたが、戻ってきまして、もう一回住所と名前教えてください。」との事。
「だろうと思った。やはり伝わっていない。」
根気よく、もう1度はじめからのやり取りを繰り返す。
こちらの電話番号だけでも、マトモに伝わっていて良かった。気長に待つか。


折角の好著なので、もう少しうまく販売すればきっとかなりの部数が捌ける。
商売下手なウチの店でも、委託してもらえばかなり売る自信もある。
きっと、このように残念な形で埋もれている本は沢山あるだろう。